2023.05.27 ケナガネズミ

生きものたち
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初めてケナガネズミをじっくり観察しました。

 今年は、yamaが大宜味で暮らし始めて10年目です。これまでに大宜味に住む様々な生き物たちに会うために何度も何度もでかけてきました。それでも、まだまだ見ていない、撮影できていない生き物たちもたくさんいます。ケナガネズミも何度か出会ったことはあるものの、これまで全身を撮影することができていませんでした。

昨日、05/27の21:00前、いつもの帰り道を車で走っていました。コーナーを曲がったところに、何かの生き物らしいものが道路にうずくまっていました。

よくみると大きなネズミのようです。長いしっぽの先が白くなっているのが特徴です。よく見ると体の周りに長い毛が飛び出している様子がうっすらと見えます。

「ケナガネズミだ!!」

心の中で思わず叫びました。このところ、台風2号の影響か、時折強い風が吹くので、イヌビワの仲間の実が道路にたくさん落ちていました。(写真の下ギリギリのところに映っている、小さくて赤くて丸い実がイヌビワの仲間の実です。ガジュマルの実とよく似ています。)その身を一心不乱に食べているようです。車と1mも離れていないのに、ヘッドライトで照らされているのに、逃げようともしません。よく見るとまだ体長が20cm、しっぽをいれても40cmほどしかありません。どうやら、昨年生まれのまだ若い個体のようです。そのせいで警戒心が弱いのかもしれません。車から降りてしばらく見ていましたが、あまり逃げようとはしませんでした。

コンパクトカメラで撮ろうとしても光量が足りないせいなのか、霧(雲霧)がかかっているせいなのか、なかなかピントが合いません。車に戻ってライトを取ってきました。その様子に驚いたのか、少し離れた場所に逃げましたが、藪に隠れる様子はありません。できるだけ驚かさない様にしながら、撮影しました。おそらく5分以上、10分ほどは様子を見ていたと思います。

ケナガネズミの周りの白く丸いものは、雨や霧の粒がフラッシュを反射している様子です。けして「オーブ」ではありません。(^^;)

 

大宜味の自然

山が住んでいる家の近くでも、昔はケナガネズミをよく見たそうです。yamaの家族たちも一、二度、それらしい生き物に出会ったことがあるそうですが、yamaが家の近くで生きたケナガネズミを見たのはこれが初めてです。豊かな大宜味の自然も、ゆっくりと変化しているのです。せっかく世界自然遺産になったのに、このまま放ったらかしにしておくのはもったいないことです。

yamaが一番残念に思うことは、大宜味に住んでいる人々、とくに子どもたちが、そんな大宜味の自然のことをあまり知らないだけでなく、関心も少ないことです。大宜味の自然は、いろいろな意味で、それこそ宝の山だとyamaは考えています。

大宜味の子どもたちにこそ、大宜味の自然のことを知ってもらいたい、考えてもらいたい、とyamaは考えています。そして、そうすることが、子どもたちが持つ様々な特性や能力を伸ばす一番の方法だと思っています。

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