「健全育成」とは
ぶながやっ子ハウスは大宜味の子供たちの「健全育成」を目指しています。
ところで、「健全育成」とはどんなことでしょうか。
健全育成の意味
「健全育成」とは文字通り「健全」に「育成」することです。
健全
身体や精神などの全てがすこやかで異常のない様子。
かたよらず堅実な様子。あぶなげなく確かな様子。
育成
育て上げること。育てて立派にすること。
つまり、健全育成とは、、、
「身体だけでなく精神や知性、社会性、情緒などの全てにおいてかたよりなく、
子供たちの持つ様々な能力を、一人一人に合わせてのびのびと無理なく育てること」
と言えそうです。
健全育成に必要なもの
ぶながやっ子ハウスでは、子どもたちの健全に育成するには、「共有と共感」が不可欠だと考えています。子どもたちは、親や保護者と一緒にゆったりとした気持ちで過ごす時間(ぶながやっ子ハウスでは、こんな時間のことを「親子の時間」と呼んでいます。)と、親や保護者と心から楽しく交わす会話(ぶながやっ子ハウスでは、こんな時間のことを「親子の会話」と呼んでいます。)を通して、様々な体験を「共有」し、多くの感情を「共感」します。「親子の時間」や「親子の会話」なくして、子どもたちの「健全育成」はあり得ません。
ですから、ぶながやっ子ハウスでは「子どもたちの『健全育成』のために『親子の時間』や『親子の会話』を確保すること」を第一に考えています。宿題を終わらせて返すことにこだわるのも、必ずその日にあったことをお迎えの保護者にお話しするのも、そのためなのです。
ぶながやっ子ハウスが目指す健全育成の目的
ところで、健全育成の目的はなにでしょうか。何のために健全育成を目指すのでしょうか。
それは、やはり子どもたち一人一人の「幸せ」だと思います。
大宜味村で学童クラブを始める前、yamaはある進学塾で20年以上講師を務めてきました。それ以前にも家庭教師や他の塾での講師も経験しましたので、かれこれ30年ほど、沖縄の子どもたちやその保護者の方々と接してきたことになるでしょうか。そのあいだずっと、高校受験や中学受験の子どもたちと過ごしてきました。yamaはそこで、様々なことに気づかされ、大きな疑問を感じさせられました。
県立高校に限って言えば、高校受験は実はそれほど難しいことではありません。高校入試に出そうな問題を選んでその考え方や解き方を教え込めば、多くの子どもは志望校に合格していきます。成績(テストの得点力)を上げることは簡単なことです。しかし、志望校に合格したからと言って、その子が「幸せ」になるとは限りません。せっかく入った高校を辞めてしまう子どもたちも少なくはありません。せっかく苦労して受験勉強を勝ち抜き、合格を勝ち取ったのに中退してしまう子どもたちの存在は、yamaをとても虚しい気持ちにさせました。合格させることだけでは子どもたちを「幸せ」にしてやることはできないことを思い知らされました。
子どもたちが「幸せ」になるためは学校の成績や学力だけでは足りないのではないか、とyamaは考えています。学力以外にも、自分にとっての「幸せ」とは何かを自分自身で考える力や、失敗を恐れずに「幸せ」になるための努力を続ける力、などが必要なのではないでしょうか。そんな力を持った子どもたちを一人でも多く育てること。これがぶながやっ子ハウスの健全育成の目的です。
自己効力感を育てる
社会性を育てる